本・書籍

2011年01月26日

今回の読書ネタは、西澤さんのミステリー。
西澤さんの作品は、過去に何度か紹介していますが、それでも1年振りくらいになりますね。

まずは、上下巻組で合わせると1,000ページ近い長編

西澤保彦 著「収穫祭 (上),(下)」(幻冬舎文庫)
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とある過疎の村で、大量殺人が発生。被害者は14人
そのうち、11人が鎌で首をかききられた状態。生き残ったのは、中学生3人と教師1人。
当時の警察の捜査は、事故死した外国人が犯人と断定したのだが、数年後また猟奇殺人が発生し始める。

とまあ、こんな感じの流れでして、生き残った当時の中学生3人のその後を描きつつ、事件の真相にといった感じです。
かなりの長編でしたが、読み出すと止まらない感じでして、一気に読んでしまいました。

お次も、無差別殺人のミステリー。

西澤保彦 著「聯愁殺」(中公文庫)
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4年前の大量無差別殺人の唯一の生存者を囲んで、その事件の推理を行う会合が行われる。
担当の刑事も同席してはいるが、直接捜査には関係のない、ミステリー作家や元刑事といった面々が、出ている証拠や状況だけで、犯人やその居場所、動機などの推理を繰り広げる。
その会合の終わった後、同席していた刑事は・・・。

と、ここまでにして、これは、半分は安楽椅子探偵物といった感じになっています。

しかし、前述の「収穫祭」でも感じましたが、少々ロジックに懲りすぎるのか、ちょっと警察の捜査を低く設定しているような気がしますね。

 



2011年01月20日

前回の読書ネタの時に、あまり日を空けずに読書ネタをやるぞと書いたのですが、あれから1週間経ってしまいました。
本当は、翌日くらいに書くつもりだったのですが、結局はサボってしまって(笑)。
まー、読書ネタを期待している方は、ほとんどいないかと思いますので気にしていないでしょうけど。

さて今回は、乃南さんの「女刑事 音道貴子」シリーズを6冊紹介。
「女刑事 音道貴子」シリーズは、以前、凍える牙と短編集を紹介していますので、2度目になりますね。

まずは、上下巻組の長編

乃南アサ 著「鎖 (上),(下)」(新潮文庫)
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占い師夫婦と信者が惨殺された事件を捜査していた音道刑事が、聞き込み先で何者かに拉致されてしまう。
犯人に鎖で手足を縛られ、廃屋に監禁された音道刑事を救出するために特殊班が編制され、その中には以前コンビを組んだ滝沢刑事も加わっていた。

と、こんな感じの流れ(かなり大雑把ですが)になっています。
監禁されている音道刑事の心理と、救出側の滝沢刑事の思いなどがなかなか面白いと思います。

お次は、短編集2冊。

「未練」「嗤う闇」
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この短編集では、機動捜査隊に所属するものから、隅田川東署に異動して所轄の刑事となったものが納められています。
2冊で10作品ですので、今回はさわりも書きませんが、興味があればご自身でお読みください。

最後は、上下巻組の長編。

「風の墓碑銘 (上),(下)」
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借家だった木造家屋の解体現場から白骨死体が発見され、その聞き込みを行っている矢先に、認知症を患っている家主が殺害された。
この殺害で、捜査本部が設置されることに。
招集されるた刑事は、二人一組のコンビで捜査を行うのだが、音道刑事の相棒は、以前も組んだことのある滝沢刑事。

まっ、さわりはこの程度にして、なかなか複雑な人間関係を書いた、刑事の人間ドラマといった感じの作品ですね。

これで、現在文庫で出ている音道貴子シリーズは全部読んだことになります。
今後、このシリーズが出されるのかどうかはわかりませんが、私としては続いて欲しいシリーズの一つです。




2011年01月12日

昨年のクリスマスから年末年始のお休み期間中にかけて、未読で積んであった文庫を一気に15冊を読了して、残りの未読が1冊まで減りました。
ここまで減ったのはかなり久しぶりですね。

今回は、読了した15冊の中から5冊を紹介。
といっても、上下巻の長編が2組ありますので実質は3冊か。

まずは、坂本さんの作品。

坂本司著「ワーキング・ホリデー」(文春文庫)
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坂本さんの作品は、過去にたびたび紹介していますので、このBlogではお馴染みになりますね。

元ヤンキーでホストの主人公のもとに、いきなり自分の子供と名乗る小学生が訪ねてくる。
自分には全く記憶にないが、母親の名前を聞いたところで思い当たることが。
しかも子供と名乗る小学生は家出をしたきたと。
仕方なしに息子と暮らすことになるが、ホストを首になり、宅配ドライバーに転職。

とまー、だいたいはこんな感じ(って、何にも書いていないけど)の流れですが、元ヤンの父親とその息子の日々のぎこちない父子物語ですね。

さて、お次は、機本さんのSF。

機本伸司著「神様のパラドックス (上),(下)」(ハルキ文庫)
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この作品は、そのタイトルからもおわかりかと思いますが、以前紹介した「神様のパズル」の番外編となっています。
といっても、最後で少し出てくる程度ですので、「神様のパズル」や「パズルの軌跡」を読んでいなくても全く問題にはなりません。

今回は、最先端の量子コンピューターを利用して「神」を創ると言ったお話で、「神」とは何かというところを掘り下げている感じとなります。

まー、その辺の詳しいところはご自身で読んで確認してみてください。

最後は、東さんの2冊

東直巳著「挑発者 (上),(下)」(ハルキ文庫)
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この作品は、ハードボイルドもの私立探偵・畝原シリーズの長編です。
探偵畝原シリーズは、以前「墜落」で一度紹介したことがあります。
このシリーズは、北海道警察への不信みたいなものが根底にありまして、読んでいてたまに、こんなことは実際には無いよなと思うこともありますが、それでも、一気に読ませてしまうものがあります。

さて、まだ未紹介のものが溜まっていますので、あまり日を空けずに読書ネタをやりたいと思います。





2010年12月21日

12月も下旬で、今年も後10日あまりですが、10月に回復した読書ペースはまだ維持したままで、このままのペースで年末年始もいけそうです(笑)。

さて今回は、このBlogではお馴染みの阿川さんの作品を紹介。
阿川さんのものと言えば、お気楽なエッセーばかり紹介してきましたが、今回は小説を2冊。

まずは、長編小説。

阿川佐和子著「スープ・オペラ」(新潮文庫)
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35歳独身の主人公ルイと、ルイの家に間借りする形となった、二人の独身男性、初老のトニーさんと年下の康介の物語でして(かなり端折ってますけど)、ちょっとコメディータッチながら、なかなか辛口な仕上がりですね。

阿川さんの小説は、以前「ウメ子」を読んだことがあるのですが、これに比べてかなりバランスが良くておもしろかったです。

お次は、短編連作集。

阿川佐和子著「婚約のあとで」(新潮文庫)
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こちらは、仕事を通じて繋がりのある7人の女性を各々の視点で描いた、短編の連作集です。
女性についてを女性が書いていますので、その女性の心理的な描写は、男性の私からは「ふーん、そうきたか」という感じがしまして、ちょっと新鮮な感じでしたね。

さて、いつものようにあまり詳しくは書きませんが、この2作品ともなかなか面白かったので、興味があればご自身でお読みください。

 



2010年12月14日

今回の読書ネタは、最近紹介が多くなってきている乃南さんの作品。
私の本の読み方は、読んで面白いなと思った作家さんの作品を掘り下げて読んでいきますので、Blogで登場する作品は同じ人が多くなりますね(笑)。

乃南アサ著「凍える牙」「花散る頃の殺人」(共に、新潮文庫)
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「凍える牙」は、直木賞受賞作品ですので、「今頃読んだのか」と思われるかもしれませんね。
まー、私が乃南さんの作品を読み始めてからまだ1年弱ほどですのでご勘弁を。

この2作品は、「女刑事 音道貴子」シリーズと言われるもので、そのシリーズ名の通り、音道貴子という女刑事が主人公となっています。
「凍える牙」は、凶器(と言うのかな)はウルフドックで、この狼犬を追っていくストーリー。
「花散る頃の殺人」は、短編6作品となっています。

全くの男社会である警察、しかも刑事という職場内での、女性刑事の人間ドラマのような作品ですかね。

とまー、いつものようにこの程度にして、この「女刑事 音道貴子」シリーズの文庫が、現在、4作品6冊出ていますので、そのうちまたこのシリーズを紹介するかと思います(笑)。




2010年12月07日

10月以降、なかなか良い読書ペースでして、週に平均1,2冊で、月に5,6冊と言ったところです。
ただ、文庫の購入量は、それを大幅に上回っていまして、現在の未読は18冊にまでふくれてしまいました(笑)。
まー、気になる本は目についたときに購入しておかないと、後で探せなくなってしまいますからね。

さて、こんなペースですので、未紹介のものは現在3冊ほどありますが、今回は、東さんのハードボイルド。

東直己著「抹殺」(光文社文庫)
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このBlogでは、結構お馴染みの、東さんの短編連作ものです。

主人公は、難病に冒された車椅子の画家。
緩徐進行性の神経性難病で、ゆっくりと全身が麻痺して行き、十年後には寝たきりになる運命。
ただ、この主人公は、画家という表の顔の他に、プロの殺し屋という裏の顔を持っている。

と、まー、ほとんどあり得ない設定ですが、なかなか楽しく読めましたね。

いつものように、内容はほとんど書きませんので、興味があればご自身でどうぞ。




2010年12月01日

今回の読書ネタは、機本さんのSFもの

機本さんの作品は、過去数回ほど紹介していますので、お馴染みですね。

機本伸司著「スペースプローブ」(ハヤカワ文庫)
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この作品は、西暦2030年の設定でして、地球に接近する長周期彗星へ向かった無人探査機が、謎のメッセージと共に消息不明になり、その探査機を調べていた調査責任者とその娘が、彗星の進路上にニュートリノ信号を放つ未知の物体らしきものがあることを突き止める。
その物体の調査を依頼された、有人月着陸計画のパイロットたちが、本来のミッションとは違う裏ミッションという形、この調査を行い始めるのだが・・・。

と、まーこんな感じの流れですが、ストーリーとか設定とは違うんですが、読んだ後の印象が、なんかどことなく、以前読んだ「僕たちの終末」に似ているような気がするんですよね。
まー、気がするだけなんですが(笑)。

興味があれば、ご自身で読んでみて下さい。

 



2010年11月23日

今回の読書ネタは、このBlogではお馴染みになりつつある坂本さんの作品

坂本司著「ホテルジューシー」(角川文庫)
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これは、以前紹介した「シンデレラ・ティース」(出版社が違いますが)の姉妹作となっていまして、夏休みのアルバイトでの出来事を書いた日常ミステリーです。
ただ、この作品は、姉妹作の「シンデレラ・ティース」に比べて謎解きの色が薄い感じですね。

と、いつものようにこの辺で。
後は、ご自身でお読み下さい。

 



2010年11月17日

今回は、私としては珍しくミステリー以外です。

書店でたまたま目に付いたこの本ですが、そのタイトルと、裏に書かれていた解説の「夕暮れになるとあらわれる不思議なコンビニ」の文字にひかれまして、出ていたシリーズを3冊とも購入しました。

村山早紀著「コンビニたそがれ堂」「コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状」(ポプラ文庫)
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「コンビニたそがれ堂 星に願いを」
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村山さんの作品はこれが初めてとなります。
私は知りませんでしたが、この元本は児童書で、今回の文庫版で大人向けに加筆された作品のようです。

舞台は、風早という街の、駅前商店街のはずれの、赤い鳥居が並んでいる当たりに、夕暮れ時になると現れる、しかも、大事な捜し物がある人だけがたどり着けるというコンビニです。

このお話は、かなり切なくて、でも暖かさのあるものとなっていまして、読んでいて思わずほろっとさせられてしまうものが多いですよ。
たまにはこんな本もいいですね~。

いつものように、あまり詳しくは書きませんが、興味があれば一度読んでみて下さい。




2010年11月09日

今回の読書ネタは、当Blogでは良く登場する米澤さんの1冊。

この作品は、現在公開中の映画の原作でして、6月に購入して、映画公開前には読もうかと思っていたのですが、結局は今までほったらかしにしてあったものです(笑)。
最近ようやく読了しました。

米澤穂信著「インシテミル」(文春文庫)
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クローズドサークルものとなっていまして、ある人文科学的実験の被験者と称して募集された時給11万2千円のアルバイト12人が、とある施設に閉じ込められ、あるルールの下で1週間を24時間観察されながら過ごすというもの。
ここでは、殺人を犯しても、被験者にはその法的な責任を負わず、殺人犯には2倍、殺人犯を正確に指摘したものには3倍といったボーナスが、アルバイト代に加算される。

現実にはこんな実験は存在する訳がないですが、なかなか最後まで飽きずに読めましたね。

と、いつものようにこの辺までにして、興味があればご自身で読んで見て下さい。

 



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